ちえこ風呂具

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ソチオリンピック フィギュアスケート女子シングル…で泣く

男子シングルも見たのですが、とにかく女子だけを。
今回はショートから何かにつけ泣いていました。鈴木選手の愛の賛歌で泣き、コストナー選手のアヴェ・マリアで泣き、そして浅田選手のノクターンでその涙が止まりました。
鈴木選手はいつも本当に心に響く演技をしてくれます。今回のショートの「愛の賛歌」とフリーの「オペラ座の怪人」は両方とも本当に素晴らしいプログラムです。前回の「O」もそうでしたが、一つ一つの動きやスケートが試合ごとに深く美しくなっていく。ジャンプは安定しないことも多いのですが、それでもいつも美しいのです。その事を本当に感じさせてくれる今回の演技でした。オペラ座の怪人は最後の振り向くところが私の涙腺スイッチらしく、あの最後だけでうるっとくる始末です。
コストナー選手はトリノの頃からを思い出すと、この銅メダルが本当にうれしい。あの17歳の少女がいつの間にか成熟した女性になり、成熟した演技をしている。安定したひとつひとつの要素、そして美しいスケーティング、やわらかく美しい動き、トリノバンクーバーであれだけボロボロだった彼女が今一つの完成された演技をおこなっている事に感動しない筈がありません。彼女がこれまで続けてくれて本当に良かったと思います。
浅田選手は本当に驚くべき選手でした。ショートでボロボロになって16位という結果となり、次の日フリーでシーズンベストを出して6位まで上げてくる、こんな選手はなかなかいません。元々波のある選手ですし、オリンピックでもどうなるのか読めませんでしたが、まさかここまでどん底に落ちたあとで這い上がってくるとは!本当にこんなに心を揺らがせる選手はなかなかいません。フリーのプロコトルを見るとアンダーローテーションもありましたし、PCSは伸びませんでした。しかしこれが今シーズンベストという事は、つまりショートフリー共にシーズンベストを取っても金メダルには届かなかったと思いますが、それでも彼女が彼女なりの演技ができ、笑顔でオリンピックを終われた事は本当にうれしい事です。
キム選手は相変わらず安定した演技で、でも少し元気がなかったですね。プログラムも今までと比べると密度が薄かったように思います。しかしそんな状態でも200点以上の点数を出せるというのは彼女の持つ技術とメンタル、そしてよく計算されたプログラムのたまものだと思います。彼女のスケートは本当に美しいです。コストナー選手のスケーティングとも違った滑らかさがあります。ジャンプのダイナミックさも相変わらずでした。マイムの一つも音楽と合わさってほとほと「うまいなー」と思わせてくれました。彼女の力の抜けた笑顔になんだかここまでやりきったという気持ちが伺えて、こちらも感慨深かったです。
ソトニコワ選手には勢いがありました。勝ってやるぞ、という気概がプレッシャーに勝ちましたね。私は彼女の今季…いや毎回か…のプログラムはあまり好きではない*1のですが、でも彼女のその気持ちに感動しました。今後ロシア女子の時代が来るんだなあ、という気持ちになりました。
個人的にもう一人入れるとしたらリプニツカヤ選手です。というかもー今回のプログラムめっちゃいい!大好き!「愛はまごころ」のあのハートを描くところから始まるのとか、「シンドラーのリスト」の何とも言えない物憂げなスパイラルとかこれを15歳の少女が!と思うともういろいろ出てきそうですね。今回はミスが出てしまいましたけど、まだまだこれからの選手ですので、もう。来季も素敵プロで滑って欲しいです。
にしてもメディアはリプに無知すぎる…ZIPで「彼女の事全然知らないのでー」ってロシアのテレビ局に情報聞きにいくとか…もうアホです。いくらなんでも今季グランプリファイナル銀メダリストにそりゃないやろ、と思いました。それも日本開催やで!!せめて戦績ぐらい調べておこうよ!!今回も色々ホント失礼な日本メディアでしたけれども…恥ずかしいなあ。

*1:なんか振付があんまり美しくないし音楽にあってない