ちょっとした油断が生む
普段の父は非常に扱いやすい被介護者です。認知症ではない人と比べると、幾分か融通の効かないところもあるんですが、概ね静かで、周りに心配をかけるような行動はあまりしません。
ところが今日はびっくりするようなアクシデントがありました。
久々に伯父の家で夕飯をごちそうになり、帰りにちょっとスーパーで明日の買い物を…と寄った時の事です。私と母はいつもどおり、父に「車で待っててね」と言って、急ぎ足でスーパーに向かいました。認知症の父を一人で置いておくというのは非常に無責任な感じもしますが、うちの家族の中ではこういった行動は何度も行っており、そして父も一人で待つ事に慣れてました。
もちろん父も「疲れたから寝てるわ」と言って、助手席から降りるそぶりも見せませんでした。
ところが、15分ほどの買い物から帰ってきたら、居る筈の父の姿がありません。周囲を見てもおりません。
私も母もびっくりして大きなスーパーの中を必死で探しまわりました。偶々警備員さんの方が、駐車場前の2階ゲートからエスカレーターを降りて食料品売り場へ行く父の姿を見ていたので*1、食料品売り場を探しまわったのですが、全く見当たりません。じゃあ2階にいるのかも…と思って2階を探しても居ません。そしてその周辺にも、どこにも居ないのです。
もしや外へ出て事故にあったとか、階段から落ちて怪我をしていたらどうしよう!思っていたら、そしたらいたんですね………それも何故か3階に………。
本人曰く、トイレに行きたくなって、それで車から出たんだとか。なんで1階に下りたのに3階のトイレに行ってんねん!とか、警備員さんになんで「トイレに行きたいんです」って言われへんねん!とか思わず突っ込んでしまいそうでしたが、そのあたりがやはり認知症なんでしょうね。
それにしてもちょっとした油断から色んなトラブルって起きるんだなあ、とつくづく思いました。今後GPS携帯を持たせるか、もしくはなるべく一人にしないか、どちらかを検討しないといけないなあ、と母と相談中です。