ちえこ風呂具

日々の事とかTOKIOとか織田信成君とかフィギュアスケートとか

小川彌生「キス&ネバークライ」

キス&ネバークライ(1) (KC KISS)

キス&ネバークライ(1) (KC KISS)

先週母と本屋さんに行ったときに母が5巻までを持ってきまして
「どうしようかなー」
というので、半分私が買うから全巻買おうぜ、といいまして全巻購入してしまいました。フィギュアスケート漫画です。
フィギュアスケート漫画はいくつか読みましたが、振付師がこんなに出てくる漫画が出てくるとは思いませんでした。数年前に槇村さとるの「ヒロインの条件」を読んだ時も思いましたが、スタッフの存在がクローズアップされるようになってきたのは一つの進化だな、と思います。昔は「コーチと選手」でほぼ物語が出来上がっていたように思うのですが、これはフィギュアスケートの時代における扱いの違いなのか、それとも漫画家の情報力の違いなのかがわかりません。でも、長野オリンピックの頃は振付師の存在って報道にのる事がほぼなかったように思います。正直私も当時は振付師の事については全く知りませんでしたし、知ろうとは思っていませんでしたね。
あとこの作品の面白いところはそれだけではなくて、少女スポーツマンがにありがちな「スポーツ」、「恋愛」に加えて「ミステリ」の部分が含まれているところだと思います。この部分に関してはあまりいい評価を受けている印象がないのですが、私としてはこれがなかったらここまで読まなかっただろうな、と思います。児童性的虐待という非常に重いテーマをよく描いてくれたと思います。ただ殺人…はどうなんでしょうね??
とは言え、春の祭典のくだりは感動的でした。主人公のバックにあるものを表現するには秀逸な一曲ですね。
ということでこの漫画を読んでから唐突に幼児における性犯罪について気になりまして、怒涛のようにその手のブログを読み倒しています。