ちえこ風呂具

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今日のテストの花道で思ったこと

今週は月曜がライブだったので本放送ではなく、土曜の再放送を見ています。
実は見ている途中なのですが、一番最初に被災者のメールと、それに対する所顧問のコメントが印象的だったのでもう書いてしまいます。書き終わるときはもう終わってるだろうし…*1
メールの内容は、「受験で大切な時期に教材を被災地においてきてしまって、今自分の手元にあるのは単語帳だけでとても不安だ、もっと大変な状態にいる人の事を考えると甘いと思うんですけど…」というものでした。
それに対する所顧問のコメントは「誰もが不安だ。余裕があっても不安になる。出来て当然、という状況で出来ていない自分に不安になる」というもので
そしてリーダーが「だからそれぞれが自分の今ある状況でがんばるしかない」と続けていました。
私はこのメールを紹介した事はすごい大事な事だと思いました。またこのメールの送信者が勇気を出して自分の弱さを告白してくれた事もすごく大事だと思いました。
大災害にあった日本には今、明日命があるかないか、また生活ができるかできないか、という極限で不安を抱えている人達と、反対に今の状況を見ているだけの状態の人達という真逆の状況にいる人がたくさんいます。
でも、これからの事に対して不安であることは誰もが一緒です。なんですが、一番大変な人に対してクローズアップしてしまうので、小さな不安を抱えている人(自分を含めて)に対しては非常にぞんざいになってしまうし、またそれを口に出すことが難しくなってしまいます。
もちろん、生活すらままならない人達や、命に危険のある人達をクローズアップし、支援していくのが大事なことは当然のことです。しかしそれによって小さな不安をなかったことにしてはいけないと私は思います。
私は父親の介護をしてきましたが、その時に「これではいけない」とか「こんな風に考えるなんて」と思う事がたくさんありました。この「これではいけない」事って自分と同じ環境の人達は、意外とみんな思っていたりします。介護をしていた時も母が知人に「こんなこと考えるなんてあかんと思うねんけど…」と父の介護がいつまで続くか不安*2だ、言ったら「そんなん私も普通に考えるよ!」と言ってました。これで母も私も「あ、そっか…それでいいねんや」とほっとしたことを今でも覚えています。黙っているときは「こんな不謹慎なことを考えているの自分だけだ」と思い込んでしまっていました。
今回は「不安」がテーマなので「こんな恵まれているのに、不安かかえているなんて私だけ」みたいな気持ちを持っている人は沢山いると思います。でも感情って押さえたらなくなるわけじゃないので、だから同じ不安を抱えている人と共有して「自分はダメなんだ」とか「自分は弱い」とかそういう気持ちを少しでも解消してほしいと、私は思います。
多分今回のメールと所顧問の「皆が不安」という言葉に「私だけじゃないんだ」と安心した人がきっとたくさんいたと思います。そこで「安心してはいけない」と否定しないでくださいね。それでいいんです。
今日本にいる人はほぼみんな「大丈夫かな」と思っていると思います。もちろん生活できるかどうかという状況の人もいると思いますが、でも誰もその人の代わりになってあげることはできません。反対にその人がいるからと言って、自分の状況が変わるわけでもありません。自分の不安やストレスも解消されて元気になるわけじゃありません。
だから自分を大事に、他人も大事に、どちらかをないがしろにするのではなく、両方を大事にしてください。
で、今日のテーマは「疑問を持つチカラ」でした。「ポストはなぜ赤いのか」のリーダーの回答が正解で、本人ちょっとうろたえてました。見当違いの回答で「ガクっ」となるリアクションをするつもりでいたようです。妙に素の反応がかわいかった(笑)。

*1:もうRの法則が始まってしまいました。見れてよかった!ぐっさんがんばってる!

*2:当時、うちの父親の状況を考えると介護が終わるのは「父が死ぬこと」でしかありませんでした。