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ひぐちアサ「おおきく振りかぶって」

おおきく振りかぶって(20) (アフタヌーンKC)

おおきく振りかぶって(20) (アフタヌーンKC)

実は結構前から読んでます。たまたま9巻ぐらい出てる頃に試しで1〜3巻を読んでみたらすごく面白くて大人買いしてしまったんですね。そんなおお振りも気付けば20巻…10巻の頃に「いつ次の巻が出るの??いつまで待てばいいの??」とイライラしながら読み進めていましたけど、ようやく20巻。
この20巻を読んで、この話の主人公はやはり三橋と阿部のバッテリーが軸なんだなあ、と思いました。
最初の頃の共依存的バッテリーだった二人が互いの成長から徐々に「支え合う」関係になっていく感じが「青春だなあ」と思います。
特に三橋が「投げる事の執着」という自分オンリーの考え方から、皆で野球をしていく事の喜びや、各々のやりたい事を理解していく過程が扉を開くように広がっていくのがとても感動的です。西浦が新設で部員が少ないというのが、特に三橋の成長を手助けしてくれている気がします。
あと今回の他校とのコミュニケーションが面白かったです。特に桃李高校の祥真との会話とか、他校の先輩のおおらかなあったかさとか、こういうシーンは作者の野球に対する愛情が出ているなあ、と思います。