ちえこ風呂具

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劇場版レ・ミゼラブル、見てきました

CMでアン・ハサウェイが歌う「夢やぶれて」が流れているのがすごい気になっていたので、正月早々、母を連れて行ってきました。私は「民衆の歌」で毎回泣けてしまう程レミゼ好きなのでやっぱり泣いてしまいましたが、母は前半で疲れて出て行ってしまいました…。辛いシーンが多いし、先が見えない感じが我慢できなかった模様です。まあ邦題が「ああ無情」って言うぐらいなので仕方ないかもしれません。ここからはネタバレです。
内容はかなりミュージカルに忠実に作られてました。それでいて、ミュージカルではわかりにくい所や流してもオッケーなところなどを原作に合わせてちゃんと補足されていたりしました。特にファンテーヌが徐々に闇に落ちていくところなどは、ミュージカルではラブリィ・レイディの曲中にほとんど終わってしまってイマイチ解らないままなのですが、映画では残酷なまでにきちんと描かれていたように思います。
それからバルジャンが怪力であるというのも最初の旗を持ってこさせるシーンが克明に描かれていて、後でジャベールがマドレーヌ市長の怪力から疑いを持つ決定打となる伏線となっているのがはっきりしてましたね。あと学生のバリケードは「あ、こういうふうに作られたのかー!」と思いました。こういう部分は舞台より映画の方が映像がはっきりしてる分だけわかりやすかったと思います。
映画と舞台での違いという意味で一番感動したのは亡霊のファンテーヌがバルジャンに歌うところの映像が、これもう映画でしか表現しようのない美しさで泣きました!泣きました!!最後の民衆の歌での映像も泣きました。アンジョルラスやガブローシュやエポニーヌの笑顔は、もう、ダメですね。あれは反則だと思います。
歌も本当に素晴らしかったです。ソロもいいですけど、やっぱりアンサンブルが一番好きでした。「民衆の歌」はもちろんですがあの、変わってるかもしれませんけど「1日の終わりに」が好きなんですよね。暗い歌なんですけど途中でテンションあがっていくところが好きなんです。ソロではやっぱりジャベールの「星よ」と「オン・マイ・オウン」と「夢やぶれて」あたりかなあ。あ、「恵みの雨」も泣きました。泣くしかないよねっていう歌ですけど、これは映画版の方が好きかもしれません。
えーと個人的ツボは、まずアンジョルラスとグランテールが一緒に射殺されるところなどが…うわー!めっちゃおいしいわーーー!と思いました。原作版ですねーいいよねー!ただ二人の関係は映画ではあまりクローズアップされなかかった*1ので、なんか革命を起こした学生たちの仲間意識的な感じに見えたのが残念です…。
それからアン・ハサウェイのファンテーヌがすごく美しかった!声もすごく!
エポニーヌが相変わらずけなげでかわいかった!表情とかからもうすごくマリウスが好きで好きで仕方ないのに報われなくて辛い、せつない、という思いが伝わってきてかわいかったです。
というわけでよい映画だったと思います。今無性にレミゼのCD聴きたい気分です。そうそう、パンフレットを購入したら、帝劇オンリーだったレミゼが今年は大阪でもやるって書いてたので、夏になったら見に行きたいと思います〜。もう昔の役者さんほとんどいませんけど。

*1:どころではなかった。ABCカフェのエピソードが付くなかった上にグランテールの名前すら一切出てこなかった…。