ちえこ風呂具

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だいじょうぶ3組

先週の土曜に見てきました。実は当日に感想を書いていたのですが、最後の最後でうっかり消してしまいまして…かなりがっちり書いていたのでしばらくへこんでいました…。
この映画は出演されている乙武さん本人が書かれた自伝的小説が元になっていて、非常にドキュメンタリーの要素が強いものなのですが、映像や音楽が作りこまれていて「ああ、これは実話を元にしたフィクション映画なんだなあ」と思いました。ドキュメンタリーがすべてそうだとは思いませんが、イメージとして光の描写が現実的である、というのが私の中にあったので余計そう感じたのかもしれません。とにかく画面が非常に明るくてPOPな印象を受けました。音楽に関しては、前日に少年倶楽部プレミアムで(映画音楽を担当されている)世武さんのインタビューを見ていたので、随所で流れる音楽と映像の流れ、演者の動きに「ああ、太一が言っていたのはこういう事かあ」と思いました。
内容もあまり深く入りこんだ話ではなかったと思います。正直、児童に対するアプローチも、乙武さん演じる赤尾先生へのアプローチも、そして主人公である白石先生へのアプローチも少し足りない気がしました。そしてこれが映画の限界かな…と思いました。この映画は児童と赤尾先生と白石先生の三者が織りなす物語なのですが、どの視点を中心にもってきてもどこかで書ききれない気がしました。だから却ってさらっと流して映画に心地よいものに仕上げたのかなあ、と思いました。
それぐらい前向きな気持ちになる内容であったのは事実です。児童たちの足音や喋り声などにキラキラしたものが見えました。見ながら「自分が小学生の時はこんなふうにキラキラしてたかなあ…してなかたよなあ。なんだか惜しい事をした気がする」という気持ちに途中させられました。この「惜しい気がする」というのが大事ですね。実際にはこんな綺麗なクラスはないよな、と終わった後で冷静に思い返しました。でも見ている時にそんな気持ちにさせる映画であったのが大事な事なんだと思います。
この映画は障害というものを扱っているわけですが、障害者を目上の存在として初めて接する「児童」とその本人である「赤尾先生」、そしてその赤尾先生をサポートしながら「白石先生」がそれぞれに自分や相手とどう向き合っていくのか、という事を自然に学んでいくという、そういう事を前向きに考えるためのものではないかと思います。
そんな清々しい気持ちにさせてくれる、季語で言うなら「風光る」かな、と思いました。そんな暖かでキラキラした風がふわっと抜けていくような映画だったと思います。
太一は良い映画に出演させてもらったんだと思います。そして太一がいなければこの映画、多分私は見なかったと思うので、こういう良い映画に接する事が出来たのは太一のおかげです!どうもありがとう!