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マキヒロチ「いつかティファニーで朝食を」8巻

先日の日記で4巻まで読んだと書いていましたが、もう最新刊まで読んでしまっています。

いつかティファニーで朝食を 8 (BUNCH COMICS)

いつかティファニーで朝食を 8 (BUNCH COMICS)

読み進めれば読み進めるほど、キラキラしない話だなあ…と思います。でもそうじゃないから読める。
「ストーリーからきたらこうくるだろ?」と期待して裏切られて、グジグジっとした胸の痛みを感じながら「そうなんだよなあ〜現実ってそううまくいかないもんなんだよなあ〜」と読む漫画。しかし麻里子がどこへいきつくのか予想がつかないところが怖いところです。いい結末になると信じてはいるのですが。
ここからはネタバレ
何で最新刊のことを書こうかと思ったところに
おおい!!菅谷ここで退場すんのかよぉおおおおお!!!
と突っ込みたかったというのがあるのです。

知ってますよ。
俺 ちゃんと
見てるんですから

なんて好きな女以外に言ったらあかん台詞やろおおおお!!
彼女以外をきゅんとさせてどうするや!!
というね…思わせぶりなことをしておいて、彼女とちゃんとうまくいってるという…。思わせぶりというか菅谷はやっぱりいい奴で、仕事の先輩としての麻里子を尊敬していて、落ち込んだりしていると励まそうとする。こういう展開になると男女ってめんどくさいなぁ、って思います。これが同性だったらここをきっかけに信頼し合える関係になれるのに、麻里子は恋をしてしまう。そして恋してしまう気持ちがわかってしまうから辛いのです。
麻里子は現実の中をグラグラしながら働く30代の女性で、先に進む道が見つからない。夢を追うのりちゃんの話も結構グサっとくるところを突いてきてます。安心できるのは栞ぐらいですが、それは道がある程度できているからなのだと思います。
男性の30代はまだ未熟でいい。迷ってもいい。けれども女性の30代は成熟していなくてはいけないと誰かが言う。それは誰か?世間か?自分か?そんな事を考えたとしても女として追われる身であることには違いないと感じる、そんな8巻でした。