ちえこ風呂具

日々の事とかTOKIOとか織田信成君とかフィギュアスケートとか

「ハウルの動く城」を見てきました。

昨日ね、妹とね。
しかしハウルって…ハウルってなんだったんだろう。何者だったんだろう。
いや、あまりに理想的過ぎてすごくツボは抑えられてるんだけど、だからこそ「何者?」と思わされました。これを木村拓哉が声をあてている、というのも余りに秀逸でしたねぇ。や、多分今現在、彼に対しての好感度が高い人間だからこそそう思うのかもしれないけれど、でもツボを抑え過ぎてかえってはまりきれない印象を感じてしまいました*1
で、ストーリーですが、「戦争」という部分には、「なんで戦争してるのか」とか「どこと戦争しているのか」とか「そんなに簡単に戦争を終わらせる事ができるのか」という部分に感しての説明が余りに欠落していて、見ている方にしてはすごく不条理な印象を受けたんですが、でも反対に「戦争というのは不条理なものなんだ」ということこそが宮崎駿のメッセージだったのかなあ。
そして「恋愛」の部分ですが、結局ハウル争奪戦は「18歳のソフィー」の一人勝ちだと。これは、大人は勝てないよなあ。サリマン先生にも、荒地の魔女にも、そして90歳のおばあさんであるソフィーにも。なんとなくなんですが90歳のソフィーには明らかにおばあさんである部分と、それと同時に18歳のソフィーがそのときそのときで出たり入ったりしていて、姿が変わる時というのはまあ、心そのものが18歳に戻った時ではないかと思うのですが、ハウルが惹かれたのは両方でも、選んだのは18歳のソフィーかなーと思ったり。あくまでなんとなくなんですが。
あとサリマン先生が凶悪でしたね。「性質悪いなあ」と何度も思いました。あの母親みたいな表情で、国と戦争を支配しているところとか、明らかに少年時代のハウルそっくりの少年をはべらしてるところとか、「ハウルを悪魔から引き離す」と言いながら恐ろしい追っ手を差し向けるところとか。反対に欲望に忠実な荒地の魔女はかわいらしかったですね。
それにしても見ていて複雑な気持ちでしたよ(苦笑)。面白かったですけどね。

*1:なので、結構好きだけど却って彼のファンになれないのかもしれない