ちえこ風呂具

日々の事とかTOKIOとか織田信成君とかフィギュアスケートとか

よしながふみ「あのひととここだけのおしゃべり」(続き)

ちゃんと読み終えました。
読み終わって感じたのは作り手側の意識と読み手側の意識の差でした。
特に羽海野チカさんとの対談で漫画のメディアミックス化の話題が印象的でしたね。漫画(若しくは小説)をアニメやドラマや映画にすると、読み手としてはどうしても原作との差異にショックを受けてしまいますが、それって結局読み手は結果と結果しか見えてないからそうなるんだな、と思いました。実際には作家とメディア側というのはもっと濃密なコミュニケーションがあって、色んなやりとりがあって、そうやって一つの作品からもう一つの作品を生み出す作業をしてるんだなぁ、と。もちろん結果的に作品として面白いかそうでないかという部分があって、面白くなかったら面白くなかったで意見を述べるのは大事な事だと思うんですが、原作とは一線を引いて見る必要があると思いました。
よしながふみの対談集だったので全体的にBLとかやおいとかそういった話題が大変多かったのですが、漫画(特に少女漫画)そのものに対しての愛情が深く感じられて、読みながら「どうして自分が漫画が好きなのか」とかそういう部分を掘り下げて考えたくなる1冊でした。
あと先日も書いたんですが、もっと漫画読みたいなと、読みこぼしてる漫画が多いな、とそんなふうに思いました。