ちえこ風呂具

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うつくしい日本語のうた

先日のテレ東の音楽祭で辛島美登里の「サイレント・イブ」を久々に聴いて、突然「サイレントナイト」の意味について考えてしまいました。「Silent night」は日本語に訳すると「静かな夜」なのですが、なぜこの「静かな夜」がクリスマスを意味するのかすっぽり抜けてしまってまして、思わず調べてしまいました。
当たり前の事ですけど、讃美歌である「きよしこの夜」が原曲のタイトルでは「Silent night」なんですよね。
この「きよしこの夜」ですが、改めて日本語訳版を読むと実に美しいです。原曲を直訳したものと比べると文字数がかなり少なくなっているにもかかわらず意味をきちんと要約しており、まさしく日本語らしい詞になっています。とても美しい日本語で歌われています。
特に2番の「御子の御前に ぬかずきぬ かしこみて」の省略の仕方が素敵です。ワンコーラス37文字、その中で羊飼い達がイエスキリストの誕生を讃嘆している様子が美しく描かれています。
私はキリスト教徒でもなく、むしろ真面目に仏教徒なんですけれども、日本語の美しさを知るのに「きよしこの夜」はベストソングだと思います。というよりも日本語版はむしろ信仰していない人達の方が受け入れやすいかもしれませんね。できましたら一度原曲の直訳詞とを見比べてみてください。ちなみに日本語版、歌詞がふたつ*1あるそうなんですが、私は「御母の胸に」の方を推します。
Stille Nacht 歌詞(普通にSilent nightで検索すると全然違う曲もひっかかるのでドイツ語で)
きよしこの夜 歌詞

*1:カソリック版も含めるとみっつもある。