ちえこ風呂具

日々の事とかTOKIOとか織田信成君とかフィギュアスケートとか

町田くん引退について

この年末の全日本選手権はドラマの連続でした。若手の台頭、ベテランの復活、そして引退。
今年のオリンピックに出場し、世界選手権で銀メダルも獲得した町田樹選手が昨日、選手生活を引退しました。私は特に彼のファンというわけではないですしこのブログにも彼のことはほとんど書いたことはないのですが、素敵な選手として陰ながら応援していました。そんな彼は現在関西大学の4年生。オリンピック終了時に、彼は卒業と共に現役引退すると告げていました。そしてもうその頃から研究者になるような発言はあったと覚えています。
しかし正直今年の初めに彼の発言を聞いたときは「でもそのときにならないとわからないし…」と思っていました。アマチュアフィギュアスケーターでは引退を示唆したものの、その後撤回する、という事が珍しくないからです。その後の活躍次第でやる気がまた噴出する事はよくあることで、ですから町田くんの事も「今後次第では引退を撤回することもあるかもしれない」と思っていました。丁度その後世界選手権で銀メダルを獲得し、羽生選手に「次はこれ(金メダル)狙いますから」というような強気の発言もありました。その時点で私は「とりあえず2015年の世界選手権までは続ける意欲があるのだな」と思っていました。また同時に「でもそこで金が取れなかったら欲や負けん気が出てくるかもしれない」とも。
ですからまさか全日本の終了と共にこのような発言があるとは思いもしませんでした。昨日のショックは今でも忘れられません。
彼の能力が花開いたのは決して早くありませんでした。昔からダイナミックなジャンプを飛ぶ選手でしたが、去年の火の鳥は手の先から彼の「自分の世界を表現する」という思いが伝わってきて本当に見ていてゾクゾクしました。高橋くんや織田くんが居なくなった今、まだまだこれから上っていく選手だと思っていただけに、本当にここで終わるのはもったいない気もしますし、やめてほしくない、という気持ちでいっぱいです。
でも、私たちの彼の決断を止めることはできません。フィギュアスケーターの競技生活は短いです。そしてその後の人生は長く、そしてその選択肢は決して多岐ではない。尚且つ現役時代の生活は楽ではありません。金銭的な負担*1を親に負わせ、自分の生活と体のすべてを捧げて、そして華々しく居れる人はほんの一握りです。ですから大人として、社会人として、自分の生活基盤を整えるための区切りとして大学卒業を選ぶのは当然とも思えます。
町田くんは今後早稲田大学大学院スポーツ科学研究科に入り、フィギュアスケートの運営に関する分野を研究するそうです。このシーズン中に試験を受けていたとか!まっちーの実現力にはびっくりですね!引退を知ったときにはもうスケートをしないのでは…と不安になりましたがフィギュアスケートを研究するためにアイスショーなども出るそうです。私はいつか彼が研究者として花開き、フィギュアスケートというスポーツを発展させる第一人者として活躍する日を楽しみにしたいと思います。

*1:フィギュアスケートはすごいお金のかかるスポーツです。親御さんのエピソードを読むと子供のためにお仕事されたりしている事が多いのです。