ちえこ風呂具

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リーダーと福島

リーダーが毎日新聞に隔週で連載しているコラム「出会いに感謝」が好きです。
昔美男の国からを読んでいた時も「おもしろいなあ」と思うことが多かったけれどもやっぱり当時はまだ若くて、年齢を経て文章に深みと広さが生まれ、落ち着いて読める内容になっていて読むたびに「リーダーの文章好きだなあ」と思います。
3月9日の表題は「カレーの思い出」
福島DASH村にカレーと豚汁を11年間差し入れに来てくれた近隣のお母さんの話でした。最初読んだときはすごく胸が切なくなるんだけれども、どうしても途中の実の母であるむっちゃん言葉で笑ってしまって、ただカレーの話をしているように思っていました。
けれどもふと読み返した最後の言葉

そして、時折、町の食堂でなんでもないカレーに出会うたび、あの日の村でのお母さんたちの笑顔が心に浮かび「明日もまた頑張ろう」と思うのです。
おんなのしんぶん・TOKIO城島:出会いに感謝 カレーの思い出 - 毎日新聞

に、はじめて思い立ったように「リーダーはカレーの話をしているんじゃないんだ、福島の話をしているんだ」と気づかされたのでした。あんまり何気なく自然に書かれていたので、私のような鈍感な人間には、一回では理解が追いついていかなかったようでした。そうすると矢も立てもたまらなくなって先日行われた「天のつぶ」のインタビューの映像を見返し、記事を読み返しました。

自分たちで一生懸命やるしかなくて汗をかいて一生懸命やってきて、畑を耕して、作物を収穫して、それだけのことを全力でやってきた僕ら5人にこのような礼状をいただけることに本当に感謝しています。これからも福島のために何ができるかという思いで全力で疾走していけたらなと思います
『新生!ふくしまの恵み発信事業「天のつぶ」CM発表会』を開催 | 共同通信PRワイヤー

共同通信の記事には追加されていますが、映像ではリーダーは「福島のために」という言葉は言いませんでした。映像編集でカットされたのではないと(多分)思います。
私は映像のインタビューを見て、リーダーは本当は「復興」とか「支援」とか「福島のために」とか、そういう言葉は使いたくないのではないのかな、と思いました。そして私達に何かを求めたりしたくないのかなあ、と。
リーダーは私達に「福島のためになにかをしてほしい」とは言わない。そして「福島のために何かをします」とも言わない。
リーダーは福島の人ではないから。毎年米を作っても、毎年米をみんなで収穫しても、彼はやはりその土地の人ではない。でもその代わり彼は福島の農作物のすばらしさを語るのかもしれない、福島で得たあたたかい思い出を語るのかもしれない、とそんな事を昨日考えていました。
私達が忘れないように、何かできるように、ただ、語るのではないのかと、そんなふうに思った時に私はなんだかたまらなくなってぼろぼろ涙を流してしまいました。
被災者でもない私が泣いてどうするんだ?と思いながらも明雄さんの事、DASH村の幸せな風景、TOKIOを取り囲んでいた暖かい人たち、そんな姿を思い出してただ涙が止まらなくなりました。そして無性にリーダーを抱きしめたい気持ちになったのでした。
気付けば震災から4年経ちました。私もただ、できる事をやっていこうと思います。