ちえこ風呂具

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父との思い出ごはん

今朝、俳優でありお笑い芸人でもある花紀京さんの訃報が流れました。花紀京さんといえば吉本新喜劇です。花紀さんが出ていた時代、私はまだ小学生。そのためネタはほとんど覚えていなかったのですが、あのとぼけた間と良いお声は覚えていて、今朝のニュースで彼の芝居を見た途端「ああ!」と当時のことを思い出したのでした。
土曜のお昼に学校から帰ってきて、吉本新喜劇を見ながらの昼ごはん。
思い出すメニューはなぜかいつも日清の焼きそばでした。当時母も祖母も何かしら作ってくれていたと思うのですが*1、脳裏に浮かぶのはいつもこの父が代好きだった即席の焼きそばでした。
父はこの焼きそばに卵を入れたものが本当に好きで、自分でもよく作っていました。ソースを入れて混ぜた直後に鍋に火をかけたまま直接溶き卵を入れるので、卵が麺と一緒になって固まって出来上がりはなんとも綺麗ではないのですが、卵の甘みが良く麺に絡んでとても美味しいのです。父が脳梗塞をわずらってからは中々作る機会もなく、また亡くなってからもほとんど食べないこの焼きそばですが、今朝不意にそんなことを思い出して食べたくなってしまいました。
また父はヤマザキから出ているスペシャルサンドというパンも好きでした。コッペパンに杏ジャムとバタークリームをサンドしてチェリーを模した赤いゼリー*2を乗せているだけなの、なんともいえない昭和の香りのするチープなパンです。生きていた頃は「美味しいパンはいくらでもあるのに、どうしてこんなものが好きなんだろう」ととても不思議に思っていたのですが、最近、無性に食べたくなって見つけるとつい買ってしまいます。
決して洗練された味ではないのですが、なんだかこのチープな味が癖になるのです。
父が亡くなってもう7年経ちますが、私は時折このスペシャルサンドを食べながら
「ああ、父が好きだったのはこの味だったのだなあ…」
としみじみ父と食べた食事を思い出すのです。
この休日は日清の焼きそばを食べようかと思っています。もちろん、吉本新喜劇を見ながら。

*1:おそうめんとかチャーハンとか残り物のカレーであるとか、簡単なものだったとは思います。

*2:これが本物のチェリーではないのですよ!!