中国杯の浅田選手と本郷選手の演技、とか

浅田選手の演技が本当に大人の演技になっていて驚きました。浅田選手は演技開始からところどころミスもありましたし、クリアーな演技ではありませんでしたが、SP、FPともにすっきりした表情で演技に望めているようだったのがよかったなあ、と思いました。特にFPの蝶々夫人の演技はジャパンオープンよりぐっと感情の入っているように感じられました。
私は素人なのでいい加減な感想ですが、浅田選手のジャンプを跳ぶ前の空気感が2年前と違うように感じます。助走が早いのに余裕があるように感じます。以前はもっと切羽詰っている感じがしていました。2年前の浅田選手は演技開始前の表情とか、最初のジャンプの助走の感じで「あ、これはあかん」というのがわかりました。それが感じられなくなった、ということが彼女が大人のスケーターとして進み始めた兆しのような気がします。
ただ、これはシーズン通して見て見ないと予測できない部分もあると思います。今シーズン最後の試合まで、このいいイメージで進んでいけると浅田選手の新しいスケート、新しい表現が確立するのではないか、と思います。
2位の本郷選手もいい演技でしたよね。リバーダンスでのパワーのある演技に惚れ惚れしました。6分間練習から「やるぞ！」という気合に満ち満ちていました。その強い気持ちがパーソナルスコアの更新とFPの1位をぐっと自分のほうに引き寄せたのだと思います。昨シーズンはもてあましているように感じた長い手足を、思う存分自分のものにしていました。彼女も今後が楽しみな選手です。
そういえば森下アナがどの選手だったかな？ヒックス選手だったか…のジャンプで「ああ！軸が斜めになってしまいましたぁぁ……」と言ってしまっていたのに苦笑しました。わかる！言いたくなるよね！失敗するジャンプとしては一番わかりやすいですもんね！
彼が発言している内容を聞いてみると各選手の情報資料をある程度持っている事はわかります。森下アナは何度も放送席に座っていますし、そろそろエレメンツの説明をアナウンサーが行うことはできないのでしょうか。そうすると実況と解説の発言が重なる事も減るでしょうし、解説者が解説としての仕事をしやすくなるような気がするんですけれども…どうなんでしょうね。ジャンプ見分けられてない私が言うのもどうかという話ですけれども(苦笑)。
ところで地上派しか見ていないので女子以外は全くと言っていいほど見れておりませんが、ボーヤン・ジン選手が4回転ルッツの、それもコンビネーションジャンプを決めましたね！びっくりですねえ！一般紙にも載ってましたよ！小さいけど！！でも日本人じゃないし！！フィギュアスケートにおける歴史的瞬間だと一般紙も感じたのだな…と考えると、日本におけるスポーツの位置の中でフィギュアスケートという種目が徐々に大きくなっているように感じます。