ちえこ風呂具

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パトリック・チャン選手の「Mess is Mine」

今日、時間がない中でスケートカナダのEXを駆け足で見ました。チャン選手の演技に涙があふれてきました。
なんて美しいスケートなんだろう、なんて自由自在にリンクを駆けていくのだろう、そう感じた瞬間、胸が熱くなってきたのです。
楽しそうに、軽々と踏む多彩なステップの中に、スケートへの愛情とどれだけの努力が隠されているのだろう、そう思うと胸だけでなく目頭も熱くなってしまいました。
私は彼の人生だとか、言葉だとか、性格だとか、そういったものはさっぱりわかりません。もっと言うと興味もあんまりない*1です。けれどもただ彼のスケートが美しいと思います。そしてスケートだけでここまで胸を熱くさせるスケーターはなかなかいないなあ、と思います。
Vance JoyのMess is Mineという曲を、私は彼が演技に使うまで聴いた事がありませんでした。ギターの旋律とボーカルの声がとてもやさしく、そしてリズミカルで、この音に乗ってチャン選手が滑ると不思議な疾走感を感じます。ギターのやわらかい軽やかさと彼のスケートがぴったり合っています。彼が飄々とした笑顔で滑っていますが、曲自体は決して明るい感じではなくどちらかと言うと切ないイメージがあります。こういう曲をスポットライトの中で滑るとまるで暗闇の中に光る街灯の下で一人孤独なダンスを踊っているように感じます。
私はこういうイメージのプログラムがとても好きです。

MVはちょっと…あまりいい気分にならない映像も入っています。やはり明るい歌ではないようです。しかし改めて曲だけ聴いてもとても素敵です。この曲を単体で聴くと、チャン選手のスケートがまた魅力的に感じるから不思議です。

*1:でもどちらかと言うと少し欠けた部分のある人が好きです。なぜならそれが人間だから