ちえこ風呂具

日々の事とかTOKIOとか織田信成君とかフィギュアスケートとか

大場つぐみ・小畑健「バクマン。」読み始め

バクマン。 1 (ジャンプコミックス)

バクマン。 1 (ジャンプコミックス)

ジャンプ系漫画は、リボーンを読み終わってから手を出さないようにしていました。週間漫画は短いスパンでどんどんコミックスが出てくるので、こちらが途中でおいつかなくなったりしてしまうことが多いのでずっと避けていたんです。面白いものは巻数も多くなって収納にも困りますしね。でもうっかり手にとってしまいまして今はとりあえず5巻まで読んでます。時間のあるときに読めたらいいな、と思っているのですが、もしかしたらGWを終える頃には読みきっているかもしれません。漫画って本当に怖いですよね(苦笑)。まあ、20巻で終わってくれているのが解っているだけはせめてもの救いです。
小畑健の作品はちょくちょく読んでいたし、ヒカルの碁DEATH NOTEは好きだったので読み始めるとやっぱり面白いなあ、と思います。
学校の男友達が二人で漫画家を目指す話というと、よしながふみフラワー・オブ・ライフ*1を思い出しますが、バクマン。はさすがジャンプ漫画ですよね。展開が非情に大きいです。
この二作品は少年二人で原案と作画がわかれているところとか、現役の学生であるとか、職業としての漫画家を目指していくくだりとか、実は原案側の男子が非常に頭がいいとか(笑)*2結構設定に共通点があるんですが、差異もしっかりあってそういう部分を感じられるのも読んでいて楽しいです。
元々フラワー・オブ・ライフは漫画家を目指す話がメインではなくて学生時代の青春を描いた物語であるし、それに対してバクマン。はもう根っから漫画家を目指す話ですから違うのは当然なのです。でも漫画を目指すにしても新書館集英社における目指す作風の違いとか、10年に一人の天才になれないながらも漫画家を目指す「春太郎と翔太」と真正面から天才にぶつかっていきながらのし上がっていく「サイコーとシュージン」のストーリーそのものにおける方向性の違いが、かえって双方の面白さを感じさせますし、バクマン。における漫画の荒唐無稽さ、ジャンプらしい面白さ、というものを感じられてどんどん読み進めたくなります。
この作品はリアルというものがひとつのテーマとなっているそうで、集英社の週間少年ジャンプの編集部を舞台にし、実在する漫画家や漫画がよく登場しています。しかし漫画というのは現実を現実らしく描いていてはダメで、特に少年漫画、それも少年ジャンプの漫画は特に、他の漫画誌にはないぐらいの大きな夢と希望を描くための虚構が必要になります。だからジャンプの作品の大半は空想世界が舞台になったり、現実世界でも不思議なキャラクターが多数出ていたり驚くような展開が繰り広げられるのですが、この作品はうまくその現実と虚構が配置されているなあ、と思います。
「現実になったらいいな」という部分と「そんな話はありえないだろう」という部分がバランス良く混在しているんですね。そういうところが大人になって少年漫画を読みきれなくなった私でも読みやすくていいですね。
さて、最後はどうなるのでしょうか、じっくりゆっくり読めたらいいなと思います。
バクマン。 (2) (ジャンプ・コミックス)バクマン。 3 (ジャンプコミックス)
バクマン。 4 (ジャンプコミックス)
バクマン。 5 (ジャンプコミックス)
フラワー・オブ・ライフ 漫画文庫 全3巻 完結セット (白泉社文庫)

*1:ちょくちょく読み返すので思い出すどころの話ではない

*2:そして相棒もそこそこ頭が良い