ちえこ風呂具

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若くして死ぬやつ

長瀬の事が結構好きな友人に「長瀬の出る映画見に行かへん?」と聞いたら「若くして死ぬやつ?」と聞いてきたので今後この映画は「若くして死ぬやつ」で。
というわけで「TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ」見てきました。ハーバーランドのOSシネマはいつでも空いてる良い映画館です。サービスディで予約しておかなければならないかも??と思って前日にネット注文かけましたが、eggs'n thingsで朝昼ごはんを食べた後でもまだ「残席わずか」でした。大阪在住の友人はありえへんと驚いていました。
終わったあとは疲れましたが、シンプルに面白かったです。映像の起伏が激しいのと、メタルロックの爆音ともいうべき音声が疲れた原因です。終わったあと、映画館にいる人の大半がほとんど感想も口にせず、ぼんやりした感じで出て行っていました。私と友人も呆然とした感じになって、うっかりパンフレットを買い忘れてしまいました。
でもじゃあ楽しくなかったかというとそうではなく、笑える部分もあり、ほろっと来る部分もあり、宮藤監督作品らしいダークな部分もあり、人間臭い弱さや強さ、優しさなどが感じられて、私にとって楽しめる映画でした。地獄とこの世の映像の作り方とかも好きでした。地獄の作られ感から後半のこの世の移り変わりは、現実にある自然な映像の美しさや生きている世界の愛おしさを感じさせて非常に良かったと思います。
地獄の描き方にしてもこの世の描き方にしても、それぞれままならない日々を生きていく人に対する愛情が籠められていて、宮藤監督はやはり繊細な感性を持ったクリエイターだと感じました。でもあの映像のコントラストも、脳が疲れる原因だったような気がします(笑)。
長瀬はキラーKの振り切れ感とあそこまで振り切れながらいまだカッコよさを持っているところもさすが長瀬だな、と思わせるところでしたが、近藤さんもよかったですね。最初回想場面で出てきた近藤さんが長瀬だと思ってなくて、大助がキラーKに「近藤さんでしょ?」というところで驚いたのですが、再度見るとやはり長瀬で、これだけ雰囲気が変わるのはすごいなあ、と思いました。友人もびっくりしてました。キラーKというキャラクターありきの情けなさといえばそうかもしれませんが、でもこういうどうしようもない役をやる長瀬も少し見てみたい気がします。やれるような気がします。神木君演じる大助のチャラさもうまいなーというか、こういう神木君好きだなーと思ったりもしました。そういや神木君を最初に映画で見たのは妖怪大戦争でした。あの頃から考えるとこんな演技ができる役者になったところが感慨深いですね。大助というキャラクターは、しぶといんですよね。現代の子らしい軽くて弱い感じがするんですけど、でもすごくしぶとい。エンディングを考えると大助のしぶとさが必要なのは事実なのですが、ここに宮藤監督の若者感が感じられる気がしました。
個人的にはやはりふっと出てくるゲストの存在感に今回もやられました。いや、char出てきた時本気で「え?うそww」と思いました。野村のよっちゃんは最初髪型とか雰囲気*1で「あれ?これローリー??いやローリーにしては体形が……ああ!もしやよっちゃん!!」となりましたし、木村さんもびっくりしたし、もちろん最後にマーティンとローリーが出てきたろころはもう笑うしか、という感じでしたね。皆こういうの好きそうな人たちばかりでしたね(笑)。シシドカフカちゃんもさすがというところでした。中村獅童が一番驚きましたけれども。
音楽が良かったのは言うまでもないです。ミュージカル映画の音楽をメタルロックでやるとやっぱりめっちゃ疲れるのですが(笑)、でもかっこいい音楽ばかりでアルバムがほしくなりました。長瀬の声も良いですけど、桐谷君のラップも楽しくて良いですね。
そうそう、エンドロールの短さが友人には印象的だったようでした。「普通、最後まで席を立たないでくださいとか言われるけど、そんなこと感じる間もないぐらいやったね」と言ってました。そう!あっという間なのでスタッフロールが早すぎてキャストやスタッフの確認ができないわけですよ!!でも最後にちらっと出てきた「高橋留美子」の名前が気になった私と友人でした。多分天国で出てきたんだと思いますけど気づかなかった(笑)

*1:主に髪型