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天野明「家庭教師ヒットマンREBORN!」18巻

家庭教師ヒットマンREBORN! 18 (ジャンプコミックス)

家庭教師ヒットマンREBORN! 18 (ジャンプコミックス)

発売からかなり経ってしまいました。実は読後、話をおっかけるだけで感想らしき感想がかけるか怪しげだなあ、と思っていたのでしばらく放置していたんです。でも何度も読み返すうちにいろいろ書けそうな気配がしてました。
この18巻で、トゥリニセッテ(7の3乗)はアルコバレーノの7個のおしゃぶり、7個のボンゴレリング、そして7個のマーレリングを差すらしい事がミルフィオーレの17部隊長ミーティングで判明しましたね。あれ?そういやボンゴレリングが7個っていうのはともかく、アルコバレーノのおしゃぶりが7個っていつ判明したんだっけ?ヴァリアー編だったっけ?これって偶然?それともなんか使えそうだから数字を遭わせておいたってこと?それとも最初からトゥリニセッテを設定していたんでしょうか?読みながらむくむくと疑問が湧いてきました。もしトゥリニセッテとして設定されていたとしたら、もしかしてヴァリアー編そのものが10年後編への伏線だったんじゃないのか、なんて考えられます。もちろんこれは推測なので、本当のところはわからないんですけどね。でもここからはその推測で語ります。
ヴァリアー編が10年後編への伏線だとすると予測されるのが「リング争奪戦そのものがミルフィオーレが仕組んだものであった」という事です。そうするとチェルベッロが10年後編でミルフィオーレについていた理由が判明します。チェルベッロ機関は9代目の直属機関であると本人達は言っていましたが、ヴァリアー側がリング争奪戦を行う為の偽りっぽく見えます。でもその割にはチェルベッロはヴァリアーそのものの味方というわけでもなかったですよね。それは最後の最後でザンザスとの会話で判明しています。このときザンザスは自身が負け、ツナが正式なボンゴレ後継者となったことをチェルベッロに「おまえ達の予言通りだ」と言い、そしてチェルベッロは「これは予言ではなく、最初から決まっていた事だ」と答えました。この会話をヴァリアー編だけを捉えると、このリング争奪戦はヴァリアーが仕組んだように見せかけて、実はボンゴレの組織そのもの、もしくは9代目自身がツナを10代目と押し上げる為に仕組んだもののように思えます。でもその「決まっていた事」と言ったチェルベッロは10年後はミルフィオーレの組織の中で、入江正一の毛布を剥いだり(笑)しているんですね。まあミルフィオーレにいるチェルベッロに関しては、姿形が似ているだけで実は全く違う存在である、と捉える事も可能です。けど今回は一応推測として同一の存在であるとします。
チェルベッロが実はミルフィオーレの機関である、とすると、じゃあチェルベッロは現在と10年後にどうして同じ姿形で存在しているのか、というと私は彼女達が実は10年後からやってきたからだと推測します。多分ミルフィオーレは10年バズーカを研究した結果、タイムスリップができる機械というか、そういうものを作り上げたんじゃないのかなーと思います。何故それがミルフィオーレだけができたのかというと、入江正一がいたからなんですね。17部隊長ミーティングで「10年バズーカは架空の武器であた」と言われいますから、多分開発したボヴィーノとそれを知っていたボンゴレはこの武器に関してはあまり公にはしてなかったんでしょうね。ところが入江正一は当時何も知らなかったとは言え、10年バズーカを直で見ています。それどころか架空と言われていた「死ぬ気弾」も目にしています。多分その時の強烈な体験をきっかけとして、彼は不可思議なものを研究したりするようになったのではないかと思われます。そしてそれを白蘭に買われることになったのではないかと。大きな後ろ盾を得て、彼は益々研究を進化させ、そしてタイムスリップする機械というかなにかを開発し、チェルベッロを10年前に送り出します。
なぜチェルベッロを10年前にタイムスリップさせたのかというと、それはもちろん、ボンゴレリングを手に入れる為です。10年後のツナはボンゴレリングを「争いの種になるから」と壊してしまっています。まあその所為でボンゴレは白蘭率いるミルフィオーレに壊滅させられたわけですが、白蘭はボンゴレリングがほしいのにツナが壊してしまったので手に入りません。それで白蘭は10年後からボンゴレリングを持ったツナ達をつれてくることを計画したんじゃないのかな、と思います。
何度も言うようにこれは推測になります。ツナが大空のリングを継承するまでに、もしリング争奪戦がなかったら、と考えます。つまりザンザスが氷漬けにされた状態のまま、ヴァリアーが何も動かなかった場合です。この場合、他のボンゴレ後継者は全員殺されてしまったわけですから、正当な後継者はツナしかいないことになります*1。そうするとツナがボンゴレリングを継承するのはもっと遅かったと思われます。つまりチェルベッロはツナがボンゴレリングを早急に継承する為に10年前に手を加えたわけです。彼女達はザンザスを目覚めさせ、ヴァリアーを炊きつけ、リング争奪戦を仕組み、そしてツナが勝つ勝たずに限らず、争奪戦が終了した時点でザンザスをボンゴレの血を引いてないという理由でリング継承者としての身分を剥奪し、ツナにボンゴレリングを強引に継承させます。その後10年後につれてきて、彼等からリングを略奪すれば、なくなったボンゴレリングを白蘭は手に入れることができるわけです。
すると大人ランボが雷のリング争奪戦の前日に「闘った記憶がない」と言っていた理由がわかります。リング争奪戦そのものが未来からの干渉によって仕組まれたものだとすれば、実際にはなかったはずの闘いなわけですから、大人ランボの記憶になくて当然だからです*2
すると同時にひっかかるのが匣の存在です。雲雀さんは匣のできたきっかけを「偶然だ」と言っています。発明に重大な要素となるその偶然が、匣ができるまでには非常に多く表れている、と。もしかしたら匣の発明にはタイムスリップをしたミルフィオーレが大きく関与している可能性があるのではないでしょうか。
この推測が当たっているとすれば、10年後の獄寺が「奴さえいなければ白蘭もあれほどには」と言った理由が判明します。10年バズーカや死ぬ気の炎の存在によってタイムスリップ及び匣の開発に繋がり、そしてそれが白蘭及びミルフィオーレを非常に強大にしたとすれば、それを与えたのは入江正一に違いないからです。
と、そんなことを考えると非常に深いなあ、と思った18巻でした。ありがとう17部隊長ミーティング。いろいろ妄想膨らんで大変楽しかったです。あとは獄寺の過去とか初代とか大人フゥ太とか、キャラクター的にもおいしい巻でした。というか素朴な謎解明で大人ツナは大人フゥ太よりは背が高いんだなーとかそういうちょっとしたとことも見逃せませんでした。ツナをかみ殺した後で「もう帰る」てぷいっとする雲雀さんが可愛かったし(笑)。

*1:あ、でもこのあたりはちょっと微妙だな〜。ゆりかごのときには3人の後継者は生きてたんだっけ??ほんでザンザスが目覚めてからみんな殺しちゃったんだっけ??それとも全然関係なかったんだっけ??

*2:なお、この未来からの干渉によって産まれる別の未来とかパラレルワールドとかに関する問題については考えてません!(苦笑)