ちえこ風呂具

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今回のSmap解散離脱報道について考える

昨日の朝、Smapの解散及び事務所離脱のニュースが突然報じられ、大変驚きました。
しかし、その内容は同族会社らしいトラブルと芸能界の閉塞感を感じる内容でがっかりしました。今日までの報道を見るとメンバー本人の意志が見えない、気持ちの悪いニュースです。
少なくとも今までの事務所側が行ったグループの問題に関する報道の仕方を考えると違和感がありました。未だ内部での調整中の問題でありながら、しかし内容は詳細です。情報機密に厳しいジャニーズ事務所がこのような未だ確定していない問題の事細かな内容を、簡単に外部に漏らすとは到底考えられません。
これは明らかに事務所の対立勢力のどちらかが意図的にリークしているとしか思えない内容でした。これをどちらかと断定することは私には出来ませんが、少なくとも事務所の従業員が上層部に隠れて行った内部告発などではないのは明らかです。

まず私が知ったのはテレビを見ていた叔父の「Smap解散で事務所を移るんやて」という一言でした。最初は番組宣伝目的のデマかな?と思いました。しかしメンバー4人が事務所を離脱し、1人が残るという内容は、宣伝の為のデマにしては奇妙でした。また木村君が残るというのが益々奇妙でした。なんとなくですが、こういうデマ報道にはひとつの法則を感じることが多く(全員が離脱する、もしくは木村君のみが離脱する、など)、しかし今回はその法則からどこかずれていて「これは本当かもしれない」とすぐさまネットで詳細を調べました。
スポーツニッポンと日刊スポーツという、事務所に縁のある大手スポーツ新聞のそれも二誌が報道しているあたりで「これはあながち信憑性のない話とは言い切れないな」と感じました。全紙で同じ内容が報じられたら確定です。また全紙で報じられた内容が深刻なものでなければ宣伝です。しかし二誌の報道の仕方が微妙にずれているのと、スポニチの記事が余りに断定的なので「内部のリークがあったのだろうが、デマを掴まされての勇み足かもしれない」とも思いました。
その後テレビの芸能ニュースで紙面が映し出されました。ネット上のニュースだけならソースが曖昧な噂話や、些細な言動の揚げ足取りと考えられます。しかし紙面の限られた芸能コーナーに載せるということは、何かしらの確証がなければあり得ません「これは間違いなく本人か事務所、もしくはかなり近しい人間から情報が流れている」と確信しました。
ただ本人や事務所の公式文書が流れていないので「スポニチは決定であるように書いているけれども、実際は決定してないのだろう」とも思いました。そして事務所からの「調整中である」との情報はああ…これはかなり深刻な問題になっているんだろうな、と。
このニュースを額面どおりに受け取るならば、同族経営企業における血縁以外の幹部外しです。このような騒動は同族経営の企業ならば珍しくありません。親族のみのワンマン経営というのは良くも悪くもこういう独善的な人事が行われることが多いからです。同族企業に勤めている人間*1が言える事は「同族経営の職場で経営者側の親族幹部には嫌われてはならない」「親族幹部同士の揉め事には立ち入ってはならない」のみです。親族の繋がりは時に理屈を越えることが多いのです。こういった揉め事が自分の好きなタレントの所属事務所で行われているのが残念ですし、それが大手芸能事務所であることが驚き*2ですが、その事務所で働き続けることを決めるのは従業員やタレント本人の自由ですから、外野がどうこう言える問題ではないと思っています。どのような職場でもしがらみがあり、いさかいがあり、理不尽なことがあります。大きな事務所である故のしがらみも大きいでしょうが、メリットも沢山あるのでしょう。それを外側から眺めながら想像でどうこういうことは、私には出来ません。
ただ今回のニュースを見て、改めてジャニーズ事務所のすごさを感じました。一般紙やNHKにまで報じたところにSmapの宣伝商品としての価値の大きさを感じると同時に、こういう独善的な内部人事の問題をイメージ操作として扱える事務所内部のメディアへの影響力の大きさを感じました。
私はSmapというグループに今後も存続してほしいだとか、そういう意見はありません。もし彼らが新たな道を行きたいと願うならばその新しい道をどのように進むのか、見てみたいという興味があるだけです。ただ、このような問題の渦中に巻き込まれてしまったのだけは残念です。
私は彼らが今まで努力と才能で作ってきた栄光に見合う未来が、今後の彼らにあることを願うだけです。

*1:私の職場は同族経営企業です

*2:喜多川家はどんだけ力を持ってるんだ…と思う