ちえこ風呂具

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ろっきんおんのまつもとくんと

昼間は旅にでようと思っていたのですが、本屋に寄り道してロッキンオンのトータス松本を見たら「これはいかん!旅に出ている場合じゃない」と留まりました。カテゴリー的にロッキンオンで、トータスで、なのになぜTOKIOなのかと思われますが、やっぱり私はTOKIOのファンなのだということです。だからトータス松本のインタビュー読んでTOKIOの話です。
私はトータス松本が好きです。TOKIOのファンになる前から好きですが、ファンではありません。ちなみにウルフルズも、ウルフルズの曲も好きですが、でもそれ以上にトータス松本が好きなんだと思います。
きっかけはトータスブレスという雑誌の増刊号です。トータス松本のインタビューばかりを集めたこの本を本屋で見かけたのは本当に偶々の事でした。ブラリとよった雑誌コーナーに平積みにされてたのを「面白そうやなー」と思って立ち読んだ途端に引きこまれて、結局我慢できずに購入してしまいました。
97年から03年まで、延々と語るトータスの姿は「ウルフルズ」のイメージとは全く違うものでした。あの大きな身体と豪快な歌声、濃い顔立ち、そんな外見とは裏腹に彼の内面は非常に繊細で、どちらかといえば神経質でネガティブ。とてもマイナス思考。そうでありながらそれを隠さない強さ。自信満々な事を口にしながらも、驚くほどコンプレックスを抱えている矛盾。いつも悩んでいる。亀を死なせて落ち込んでるときの事を延々と語ってるかというと「オレに歌わせろ!」みたいな事を言っている。ギタリストがいるのに「俺のが絶対上手い」とか堂々と言っている。いつもジレンマを抱えている。そんな彼の姿にびっくりして、でもその前に「笑えれば」を聴いていて「なんか思ったよりもすごい繊細な歌を歌うんやなー」って思っていたのでなんとなく納得もしたりしました。ああ、こういう人やからあんな歌を歌えるんやなーと。あれ?TOKIOの事を書くつもりがトータスの事語りすぎてますね(苦笑)。
ともかくそんなわけでトータスの事が好きなのですが、TOKIOのファンになってしばらくして「あれ?なんかTOKIOウルフルズって似てるよなあ」と思いました。というかギタリストのケーヤンとヴォーカルのトータスとの関係がなんかね、TOKIOの二人に似てるんですよ。ケーヤンはウルフルズのリーダーですごい大人でね、にこにこしてて「ええやん、松本くん」みたいな感じで。でトータスはギター好きで本当はギタリストになりたて、でもいいヴォーカルおれへんわーって思ってた時にもうバンド活動してインディーズでCD出してたケーヤンに出会って「もうこんなん出してんねんや、すごいなー」って感じで見てたら「一緒にやれへんか」って言われて。で、バンド組んでるうちにどんどんトータスは成長していって、ケーヤンはといえばやっぱりマイペースで「成長したなー」みたいな。
見れば見るほど、なんかもうこれリーダーと長瀬やん、って思ったんですね。音楽性とかそういうのは全然無視であれなんですけど、でも似てるよなあって思ってたんです。そしたら今回のインタビューでトータスがケーヤンの事を語っていて、「わーこれは買わないと!いろんな意味で私に必要なものだー!」という気持ちになったのでした。
今回のインタビューでトータスはケーヤンの事を父親に例えて

「でも父親は父親じゃないですか、それでも、僕はだから、ウルフルズって、僕がコンセプトを考えてね、僕が作ったんやったら『俺に任しとけ!」ってなるけど、僕は誘われて入ったんですよ。自分が作ってたら絶対にもうデーンと構えて導きまくるけど、誘われて入ってる立場やから、やっぱりそこへ戻りたいんですよね」

と言っていて、でインタビュアーの渋谷さんがちょこちょことしたやりとりの後で

「でも彼はやっぱり偉かったんだよ。そこで、トータスの曲の方がいいなと。だったらトータスを活かそうと。すごく健全な、クレバーな判断ができた人だからこそ、20年続けられたんだと僕は思う」

って言ってて、なんか色んな意味でTOKIOに繋がる気がして、ぐわーっと胸に迫ってしまいました。トータスが好きな人間としてもやっぱりそのへんはくるんですけど、ケーヤンの事も好きだし、でもやっぱり…あの…ファンなので…*1
これはトータスのインタビューで長瀬が口にした言葉じゃないし、リーダーがTOKIOや長瀬の曲に対して今どう思ってるかなんて私には到底解りません。でもここ最近のTOKIOの在り方についてこういう、ヴォーカルとヴォーカルの音楽性を中心とした方向性みたいなものが可能性として私にはチラチラ見えていて、それに対してなんとなく不安と期待がない混ぜになった複雑な気持ちがありました。
なのでこのインタビューを読んで、TOKIOの立ち位置をもう一度考えさせられました。ウルフルズにはないTOKIOの関係性に対して、太一や松岡やぐっさんといった存在に対して「よかったなあ」と思えたりもしたし、もし今後今以上にヴォーカル中心のバンドにTOKIOがなったとしても、素直にそれを表現して欲しいなあなんて事も思いました。
ウルフルズに関しては、もうトータスがインタビューに答えたようでいいじゃないかと思っているので、何も書きません。皆が今は思うように進めばいいし、それでまたウルフルズやろうぜっていう時を私は待ちたいと思います。やっぱり…あのケーヤン好きなんで…ってそこか!(笑)。トータスじゃないのか!!多分男性としてはケーヤンの方が好きです。こういう人に弱いんです私。

*1:全てをそれで許してもらおうと思ってるなあ…私