ちえこ風呂具

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真夜中の弥次さん喜多さん

id:mge3621さんと行って来ました*1。神戸シネ・リーブルは整理券を発行してくれるので、とりあえず早めに引き換えて、タワレコへ行って、その後ドンクでお茶していたら話しこんでしまって、うっかり入場時間に遅れてしまいました。でも5分前に入ったにも関わらず割と席が空いてた…(苦笑)。そんなものなのか…大衆受けは難しいか…。ところで前宣伝で松尾スズキの「イン・ザ・プール」の映像が流れていてめっちゃ見たくなってしまいました。松尾スズキステキ!みたいな感じで。
映画自体は凄くクドカンワールド!という感じで、それもどちらかというと「僕の魔法使い」の空気に近いと思う。弥次さんと喜多さんのバカップルぶりが、みったんるみたんを彷彿とさせます。それ以外のあっけらかんとした奇想天外っぷりとかも。小ネタも多くて笑いがなかなか絶えませんでした。あと、役者が個人的に大変豪華で事前にチェックしてなかったから途中で沢山驚きました。その中でも竹内力が出てきた時は思わず
リ、リキ…!!
とつぶやいてしまいました…*2中村勘三郎もちょっともう、びっくりするような姿で出てきました。それ以外も、まあいやはや(笑)。ここからはネタバレです。
ギャグが一面に散りばめられていてキラキラしてるし、弥次さんと喜多さんはラブラブで可愛かったり(どうなのそれは…)するんですが、その反面に浮かび上がってくる闇の部分がすごくぐっ!ときました。
 特に笑いの宿でヤク中のなにわホットサンド(板尾創路)がヤクと幻覚に負けてしまうくだりの空しさがとても、とても好きです。あとヤクでラリって弥次さんを殺してしまう喜多さんが、現実を直視するくだりや、弥次さんがうっかりお初を殺してしまう回想シーンもすごく好きでした。
 またそういう死の闇の部分と同時に青春ロードムービーというだけの爽やかさもきちんと描かれていて、話としても充分面白い内容だったと思います。
で、ここからは役者陣ですが、中村七之助がどんな演技をするのか気になってましたけど、まあいい表情しまくりましたね、この人は。もうそれしか言えないわ。あと女子高生スタイルも何か妙に似合ってました。それから歌が上手いなあと。
 長瀬はクドカンが長瀬に望む弥次さんというのをきっちり演じきったと思います。反対にクドカンによる長瀬のイメージがつきすぎて、彼の手がけているドラマを見ている人間にとっては新鮮さを感じさせない演技だったと言えますが…でも弥次さん喜び組としてはもう「やーじさんのよろこびは 我等のよろーこびー♪」という感じですよ(笑)。ともかくカッコよかったし可愛かったし!個人的には長屋からだらけた浴衣のままぶっ飛ばされて、思わずスソを隠すところとか、喜多さんに「バカ…!バカ…!」と言うところがカワイイ。反対に回想でお初に喜多さんへの思いを告白するシーンはとてもかっこよかったです。丁髷がめっちゃ似合ってますし…とか思うのはもう慣れたからか…?
 ところで2人のバカップルぶりは微笑ましく見れてしまったんですが(2人で手を繋いでスキップするところとか)、べろちゅーを思いっきりアップでされたときはどうしたもんかと思いました(笑)。
あとは小池栄子板尾創路がすごく良かったです。彼等を役者として見て無かったのもあって、ちょっと感動しましたよ。あとよしよし(荒川良々)がいっぱいで気持ち悪かったのと、妻夫木君が思いがけなく弥次さんと似ているのが衝撃(笑)。まゆ毛と髷の所為かな〜とも思うんですけど。もちろん松尾スズキ扮する「ヒゲのおいらん」及び他の大人計画関係の面々もとても面白かったです。

*1:ありがとうございました!

*2:この後家に帰ったら丁度ミナミの帝王がやってて叉もや「リキ…」と呟きましたよ。