ちえこ風呂具

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大惨事

親の介護をすると「しょうがない」が増えます。どちらかといえば「しゃーないやん」かな〜。ニュアンス的には「しかたないなあ」という感じ。基本的に何が苦痛になるか、という部分でいうならば下の世話と独特の世界観。この二つは対極にある苦痛で、でもどちらも「しゃーないやん」ですますしかないものです。うちの父はこの「下の世話」に対してはそれほど苦労のかけない、いい被介護者なんですが、それでもどうしようもない時はあります。まさしく今日がその「どうしようもない日」でした。
お腹の調子がね、あんまりよくなかったのよね。気がついたらトイレが大惨事。あーもうどうしよう〜、とは言ってられない。ズボンやパンツはもちろんの事、便座や床やトイレマットにいたるまで大変ステキな状態で、父はその場に立ってるんですから。ともかく床を吹き、トイレマットはちょっと畳んで踏まないようにして、衣服を脱がせて、便座と父の体を簡単に拭き、そしてお風呂へ直行。体を洗って、新しいパンツを履かせたら、トイレマットの汚れを簡単に落として洗濯機へ入れ、トイレをきれいに掃除して、ちょっとすっきり。
もちろん、ここで父を責めるわけにはいきません。だってしょうがないんだもん。しかし、どうも父に聞いたら昨日からお腹の調子が悪かったらしいんですよね〜。
も〜!昨日からかよ!!
とにかく自分の状況に関しては殆ど口にしない父親です。家族の事はいいから、もうちょっと自分の事を気遣ってくれるといいんだけど…いいんだけど…無理だろうなあ。どこかでやっぱり「自分は元気」みたいに思ってるふしもあるし、しゃーないよなあ。
こういう時「家族ってなんなんだろうなあ」と思います。他人には到底出来ない*1だろう事が出来てしまう、これって何なんだろう。愛情…というのとはニュアンスが違うような気がします。責任感でもないんだけど「家族だから」という、なんか変な覚悟みたいなものができるんです。自分が父親の下の世話が出来るなんて思いもしなかった、けど今出来ている、そんな不思議を日々感じている私です。

*1:もちろんナースの方やヘルパーさん達だと他人でも関係ないんだろうけど、私には出来そうにない。