ちえこ風呂具

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8月に思う事

ただ今NHKスペシャル「証言記録 レイテ決戦 “勝者なき”戦場」を見ながらこの文章を書いてます。
私は太平洋戦争に関わるメディアを見るのが好きです。好きと言っても決して楽しんで見ているわけではありません。見るのは苦しいし悲しいし吐き気を催す事も*1あります。なのに何故か見てしまいます。
これはもう小学生ぐらいから続いていて、広島長崎の本なども繰り返し読んでたし、今でも8月6日、9日、15日になると特別番組も時間があれば見ます。と言っても番組をチェックするほどではなく、たまたまテレビをつけてやっていれば見る、またはそういった記事が新聞等に掲載されていれば見る、という程度ですけれども。
だからなのか、原爆記念日終戦記念日を覚えているのは常識みたいなものだと思っていたのですが、最近周囲の話を聞いてそうでもないことを知りました。そこで私ははじめて、これは知ろう、見ようと思わなければ見なくてもいい事だったんだという事に気付きました。
そう考えると、私はそういった記念日でなくとも、この太平洋戦争に関わる番組を見る機会があれば見てしまいます。高校生の頃、現代国語の教科書には、長崎の原爆投下に関する文が掲載されていたのですが、思い出したら授業で習う前に読んでしまっていました。それほどまで何故興味を持ってしまうのか、自分でも良くわかりません。
私は戦争に対してすごい哲学や思想を持っているわけではありません。太平洋戦争に関して言うならば、なにか良いものだったとか悪いものだったとか、日本がなにをしたのかとか、何をされたのだとか、そういった事に関しては積極的に知ろうと思った事ってあまりないのです。

ただこの強烈な「生きたい」と思う事、または「死にたい」と思う事。なぜ人を殺す事ができるのか、そして憎しみと哀しみの連鎖、そしてただただ夥しい「死」というものに対して猛烈に「見たい」と感じるのではないかと思います。

もう10数年もすれば、今放送されてる元日本兵や元アメリカ兵や、レイテ島の現地の方達はいなくなって、そうするうちにこういった番組を作成することも難しくなってくるんだろうなあ、でもこういった人達の声を、映像として残している事はすごい事だなあ、と思います。
戦争に関するメディアは生と死を知ることができる、とても大事な教材だと思うからです。

*1:うっかりすると夜一人でトイレに行けなくなったりします。いろいろ怖くて。ちなみに今現在、すごく胸が気持ち悪いです。