ちえこ風呂具

日々の事とかTOKIOとか織田信成君とかフィギュアスケートとか

おいしいという事を描ける人

今私、鮭茶漬けにはまっています。というのも鮭茶漬けをおいしく食べてる人の話を読んだからです。ここでは紹介できないものなのであれなんですが、くたびれた男性二人が鮭茶漬けを食べる話でした。
それを読んで以来、ふと思い立つと残った焼き鮭を崩して、焼き鮭がない時は鮭フレークを、ちょっとぬるめのごはんに乗せてわさびをちょっとつけて胡麻ふって、お茶かほんだしをお湯で解いたのをかけて食べてます。たまにそこにしば漬けとかしその実漬けとか足してます。おいしいです。
私は食いしん坊なので、何か食べているシーンが出てくる話が好きです。食事のシーンを読むとその人の食生活がわかります。特に普通の、なんでもない食事がおいしく感じられる話が好きです。なんでもない普通の食事に少し手が加えてあると、作者の何気ない日々の食事を大事にしているように思えます。そういう話に出会うのは難しいのですが、出会えた時はとてもうれしいものです。
というわけでおいしい本を紹介しておきます。以下の書籍に出てくる食事は「普通?」という感じですが、作者が普段の食事にこだわりをもって大事にされてるのがよくわかります。

バルサの食卓 (新潮文庫)

バルサの食卓 (新潮文庫)

上橋菜穂子さんのファンタジー小説「守り人」シリーズと「獣の奏者」に出てくる料理を実際にレシピ化したものですが、私が特筆すべきは文化人類学の学者でもある作者のエピソードです。様々な国で食べたおいしいもの、なつかしいものはここに書かれているレシピ以上に「食べたいなあ」と思わされます。特にトーストしたマフィンにバターを塗ってはちみつをかけて牛乳につけて食べる話はすぐ食べたい気持ちにさせます。
紅茶のある食卓 (集英社文庫)

紅茶のある食卓 (集英社文庫)

磯淵さんは様々な紅茶の書籍を出されてますが、やっぱり私はこの本が好きです。様々な国のおいしい食事とそして紅茶のエピソードが満載です。これを用途スリランカでのボソボソしたスポンジと砂糖が残るクリームのチョコレートケーキとラプサンスーチョンがなんだか妙に欲しくなってしまうのが不思議です。
花散らしの雨 みをつくし料理帖

花散らしの雨 みをつくし料理帖

最後に紹介するのはこの秋ドラマになる、それも松岡が出演している「みをつくし料理帖」です。これは二巻目なんですが、パリっとしたきゅうりと合わせ酢にごま油の入った忍び瓜が、読んだ途端にうわーっと口の中においしい何かがいっぱい入ってくる感じがします。他にもいろいろありますが、私の中ではこれが一番です。最新刊はレシピ本になってますが、本編の後ろにも主な料理のレシピが載っています。
というわけですが、私はまだまだおいしい話を探し中です。