ちえこ風呂具

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空飛ぶタイヤ

産休に入ったら見に行こう、と思ってましたがいろいろ機会を逃して今日、見に行ってきました。神戸の映画館は基本火曜がレディースディで本当は昨日一人で見に行こうかなーと思っていたんですが、西宮ガーデンズのTOHOシネマは水曜なので、夫の休みに合わせて行ってきました。
結論として
長瀬かっこよかったな!!
ということで。いや、なんだろう、こういう真面目なキャラクターを演じる長瀬に飢えていたので、今回の作品が見れたのはそれだけで幸せ。
原作は読んでいません。というか映画見てから原作を読もうと思って*1ました。原作を読んでしまうとやっぱり差異を考えてしまうので、一度まっさらな意識で映画を見ておこうと思いました。
で、そんなまっさらな意識で見た今回の作品の感想なんですが、ミステリとして、また人間ドラマとして、企業ものとして、見ごたえがあったと思います。大手企業に対して中小の運送会社がどう立ち向かっていくのか、という部分に関しては、若干ご都合主義的な印象がありましたけれども(実際には運送業者はリコール隠しの発覚までに廃業してますし)、赤松のぎりぎりの苦悩や被害家族の悲しみと怒り、沢田の葛藤から職場への裏切り、巨大企業の保身とずるさなども見ていて面白かったり涙したりしました。
特に営業が辞めたあと、赤松運送の整備課社員が一致団結するところなどは涙止まらず…なんでそこでって感じですけども(苦笑)。
でも被害者が何もわからず赤松を責める気持ちもわかるし、会社を守るために無謀な戦いを続ける社長を責めたくなる営業の気持ちもわかるし、そんな中でどうしようもない非難を受けながらもがくしかない赤松の苦しみが本当に苦しくて。でもその中でも精いっぱいついていこうとする整備課の心意気にうっかり涙止まらなくなっちゃったんですよねえ。
あとは対立関係とのかかわりがもうちょっとわかりやすかったら盛り上がったような気もします。
正直な事を言いますと、見る前までディーンフジオカ演じる沢田か、高橋一生演じる井崎のどちらかがはっきりした悪役じゃないかと思ってたんですよね。まあそこは私がどんだけ宣伝見てへんねんって話ですが(苦笑)、むしろそこ突っ込んだら原作否定にもなりそうなんですけれども、でもそうだったら盛り上がった気がするなーと。
というか沢田がもっと悪役っぽかったらなーとかいやディーンさんはかっこよかったけれども(苦笑)、ちょっと最初から精錬すぎた気がしました。というか本当ならもっと沢田の葛藤が細かく描かれてたら面白かったのかもしれません。そこんとこが残念だったかも?
まあ主人公周辺以外に関しては描ききれない感はありました。でも十分面白かったと思います。やっぱり赤松の正義が報われてよかったな!って思えましたしね。
ちなみに見終わった後は「あーきっとこれからホープ自動車は製造部門から部品を下請けしている子会社とか部品工場とかとの問題がでてきてどこの検査の責任やったんやとかそういうドロドロした話が続くんだろうなあ…」なんてことを思ってました。そう、私の職場が大手製造会社の下請け企業なのでね!部品とか作ってるからね!まあもちろん三菱自動車の下請けちゃうけどね!!

*1:たら夫が帰りに原作本買ってました